北海道 震災がれき 処理施設MAP (処分場と幼稚園・保育園・小中学校・高校)

2012/03/24

【特】道新の恩返し奥尻報道は虚報公民権の危機

北海道新聞は、3/16日の朝刊・WEB版7:20/14:28同日更新で次の記事をリリースした。
「南西沖」の恩返しを 奥尻町がれき受け入れの意向
私が知ったのは早朝のラジオからだった。
奥尻町が受入れると言う報道は、道民、道内自治体、全国的にもドラマチックなニュースだ。
しかし、私は報道文面から奥尻島役場、環境センターへ電話取材をする事を選ぶ事にした。
島では、道新の奥尻町報道が、緊急議会開会と新村卓実町長の陳謝を招く事になったのだ。


16日の道新報道は、ある意味でドラマチックなニュースだった。
道新取材を出勤後に知った総務窓口担当の感想でもあり環境センターでの作業技士との
会話にも出て来たセリフで、私の印象だけじゃなかった。

休日祭日をはさんだ為に都合3/16/2回,3/19/2回,3/21/2回の電話

道新報道まで、当初瓦礫窓口が無かったと言う奥尻町役場。それだけで違和感はあった。
緊急窓口担当は副町長が、臨時的兼任していた。
今回の副町長への電話取材は必須。環境センターでは、施設概要や受入れの試算等で何系の
廃棄物を受入れ可能な施設なのかは分かったし受入れの総量も予想は出来た100tは無理。
副町長との電話で分かれば裏が取れる。報道紙面にはがある気がしていた。

役場内の業務と兼任する瓦礫窓口で副町長の在席時間が合わずアポイントを考えた。
21日は緊急議会開会。報道による奥尻町の受け入れに対する質問(詰問)になったそうだ。
総務窓口が終了予定時刻を教えてくれる。電話で伝言をお願い出来るか試してみた。
「奥尻町の道新報道迄の経緯。所有施設の実情から今回は瓦礫のみの話では無く現実的には
報道に信憑性はどの程度あるか。島では災害廃棄物をどの様に捉え認識し対応されるのか。」

連絡先を伝えて副町長とアポイントを取れるよう頼んでみた。

同日夕方、総務窓口から電話。荒屋副町長から直接電話をもらえた。















タイトルの「意向」表現。WEB文面で見た時に違和感を持った「意向」
「意向」と言う表現は、「意思」「意志」と似て非なる物、報道ではある程度限定される表現
誰かの「意向」に合わせる等。誰かって江差の事か、逆に聞かれた時に答える意味の「意向」か?
どちらにしても確かめたかったのがきっかけ。人によってはどうでも良い事でもある。
(事前の伝言のおかげで質問はスムーズにできた。)

◆タイトルに「意向」とあります。「意向」って表現は適切か。
3/15日に(仮定の話)として奥尻町の受け入れを道新が電話取材して来た。

(仮定の話)で対応した事は適切だった。しかし、本意と違う記事になった事に関しては、
緊急議会の質問にも説明が言葉足らずになったと陳謝された。
報道一連は道新の取材でしょうか、函館新聞の取材もあった様ですが時系列は。
先の道新取材が3/15日夕方。函館新聞は3/16日に私(副町長)が答えた。
「19年前に全国から〜感謝の思いを表したい」は、意地悪な見方をすると今回被災した
 東北に宛てた言葉でしょうか?別な席での挨拶にも読めてしまいます。
おそらく3/15日の道新取材に町長の思いを、19年前の被災を言葉にした物と考えている。
環境センターによると、塩害処理設備が無いとも聞いてますが。
仮定の話で町長は、不燃・焼却・総量未定の思いを答えたの物だと考えている。
3/16日の道新記事は率直な所、町長始め奥尻町としてどのよう感じてますか。
仮定の話しで町長は、不燃・焼却を総量未定で条件が整い次第で回答した物と考えて
いたが、本日3/21日段階で町長、私(副町長)、環境センター技士の3者で、試算結果の
検討を話し合った。環境センターからは、塩害除去施設が無い事から埋立が主になる
事と、その量も埋立地規模から奥尻町内の災害時の余裕を見積もって、50t〜80t位
の受け入れが限界と現時点では試算を出しました。

更に記事内容と町長の考えを荒屋副町長は吐露する。
"奥尻町では、去年(4月)のアンケートの回答に規模が

小さい為受け入れは無理"と国へ提出をした。  
それが仮定の北海道新聞取材で、全面的受け入れのレッテルを町に張る自治体指針を
変更させる記事を書かれた訳です。信じられますか…。1民間会社と言っても新聞と言
うペンによる権力です。権力の流布で自治体の政策が変更される公民権の阻害ですか?
こう言った事象は思い当たらない。恐ろしい事です。
更に町長は支援するなら奥尻町で、クリアすべき絶対条件を持ち合わせていたと言う。
1奥尻町では、焼却物は受け入れない。2絶対条件は、「国の基準値以下・道の指針以下」
これが町長が(仮定の)取材でも発言した条件が整い次第の部分。道新取材では奇麗に
抜き取られて記事になった。(大変怒っていたと言う)

3者の話し合いで町長の本音、内輪の話が伺えた。「東北が被災されて、奥尻も被災して、
受け入れしないは言えない。少なからずお役に立てれば…」現実は、今回の災害と過去の
災害は全く性質の違う状況下にあり、町長の思いを持ってしても、町民の生活を優先順に
考えるのは自治体長の定石。それが、"4月の受け入れは無理"の決断だったはず。
疑い損じゃなかった今回の北海道新聞の取材力不足と編集力劣化(作為的)。 
道新の 「南西沖」の恩返し は悪意でしか無くこの手の文字遊びは、受け入れ
可否を真剣に思案する自治体に影響が大きい。誤報も虚報を続けるなら道外に出ろ!

50t〜80tの埋立が現実的に行われるかは、ガット船?(クレーン船)等を利用した通常と
異なる航路で運ぶ事になるだろう。(副町長、センター技士)そこまでして運びたいかとの
考えもある。高橋の道内廃棄物バラまき政策は頼まれてしているとしか思えない。
奥尻報道をバネに南部桧山衛生処理組合4町の20t報道も被災地へ発電式キルンを2台程
速やかに作れば、焼却するのに数ヶ月掛かりもしない。この続きは別の機会に。

一自治体の長を緊急議会開催をさせ、意図しない報道が元で陳謝をさせた。
今回のは決して軽くは無いと思う。

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